セラピストとしてどこか一箇所だけ鍛えるとしたら間違いなく腹筋を鍛えます。
ありがたいことに施術時の姿勢を褒めていただけることもあるのですが、そこに大きく関わっているのが腹筋への意識だと思います。
よく生徒さんに「うまく力が入れられない」と相談されることがあります。
その際僕がアドバイスするのは、肩を前に出しすぎないということと腹筋を締める(グッと力を入れる)ということです。
肩を前に出しすぎるタイプの方は、肩が抜けてしまっていることも多いです。
肩が抜けているというのは胸筋を使えずに肩甲骨がよってしまっている状態です。
そしてそのパターンだと体幹の力や胸筋などの大きな筋肉をうまく使えていないことが多いです。
そして手首を痛めやすいのもこのタイプの方です。
その対処法として有効なのが腹筋を締めるということ。
腹筋を締めると肩が抜けづらくなって体の重さをしっかりと手に伝えることができるようになります。
そして肩も前に出づらくなるので手首への負担を減らすことにもつながっていきます。
うまく力がのせられないと感じているセラピストの皆さま、ぜひ一度腹筋を締めて体幹をしっかりと使いながら押してみてほしいと思います。
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体幹ついでにもう一つ言うと、ある程度筋力や体重がある人ならあまり体を揺らしすぎないほうが軸がブレずに安定した施術ができるように思います。
体の重さを有効利用するとなると体は揺らしながら押したほうが圧はのります。
ただ細かい圧のコントロールなどは安定した軸からのほうが得やすくなります。
腹筋をしっかり締めて体幹をうまく使えれば、安定した圧をしっかりとかけることができるようになります。
その結果大きな筋肉を使うことができるので疲れづらい施術ができるようにもなります。
もし今よりも軸が安定した施術を行いたい。疲れづらい施術を行いたい。そう考えるならぜひ簡単なプランクなどから腹筋強化を日々の日課にしていただけたらと思います。
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