講習をする中で喋りすぎないというのは意外と大事だったりします。
これは雑談とかそういうことではなく、情報量が多くなりすぎないということです。
持っている情報をすべて伝えきろうとすると、何が特に大事で何がそこまで重要ではないのか、講習を聞いている生徒さんはそのへんの判断が難しくなってきてしまいます。
この辺は生徒さんの情報の処理スピードにもよってしまいますが、一度頭がパンクしてしまうとそれ以降何も入ってこないということが多々あったりします。
そうならないためにも先日書いたようにちゃんと生徒さんを見て、メモがきちんと取れているか、講習の内容を理解できているか、まだ頭に余裕があるか、そのへんをしっかり見極めながら講習を進めていく必要があります。
また、講習以外でもデモのときもそうです。
講習とデモの違いは、
- 講習は手技ひとつひとつをしっかり理解してもらうためにするもの。
- デモは生徒さんが実際の施術と同じようにスムーズに動けるように誘導するためにするもの。
と僕は考えています。
なので、こちらの説明のせいで相手の手が止まってしまうのはデモとしては失敗だと思ってしまいます。
手技と手技のつながりはすごく大事な要素になります。
このつながりがスムーズだと受け手は安心感を持って身を委ねてくれます。
逆にそこがスムーズではないと「慣れてないのかな」と思われてしまいます。
講師をしているとどうしても色々言いたくなってしまうんですよね。
持っている知識を生徒さんに伝えてあげたいと。
ただそのことで生徒さんの頭がいっぱいいっぱいになってしまったら本末転倒だし、動きを止めてしまったら生徒さんの練習時間を奪ってしまう結果にもなってしまいます。
そうならないためにも、生徒さんのペースを理解してしっかりと生徒さんの頭のキャパや理解度を判断しながら講習やデモを行っていくことが大切なのかなと思います。
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最近はティーチャートレーニングを担当する機会が多かったので、教える側目線でいくつか書かせていただきました。
すごく基本的な当たり前のことをが多かったりもしますが、知らず知らずのうちにやってしまうことや、緊張などから自分が講習をするということでいっぱいいっぱいになってしまい、生徒さんのことをちゃんと見れないということもあるかも知れません。
そんな時基本に立ち返って「誰のために、何のために講習をしているのか」その辺をしっかり意識しながら先生活動を楽しんでいただけたらと思います。
誰かに何かを教えるって難しい面もありますが、ものすごく楽しいです。
その楽しさややりがいをこれから先生活動をされる方にも感じていただけたら嬉しいです。
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