こんにちは、Thai massage Pindi です。
タイマッサージに限った話ではないのですが、何かを一生懸命まじめにやればやるほど、いろいろと力が入ってしまったり、眉間にシワが…っていうことありますよね。今日はそんなお話です。
もう何年も前になりますが、僕がチェンマイのマッサージスクールITMでタイマッサージの練習をしていたときのことです。
僕の性格的に、動作に集中しすぎてしまったり、正しいカタチでしっかり動きたいってこだわり過ぎてしまったりしがちなんですが、そのときもテキストの動き通りきっちりと手技をこなそうとまじめに練習していました。
すると、後ろで見ていたタイ人の先生が笑いながら一言
「SMILE!」
どうやら、集中しすぎて怖い顔をして練習していたようでした。
当時はそう言われても、タイ人の先生がまじめすぎる日本人の生徒に対して、冗談まじりにからかったり、もっと気楽にやったら?という感じで言っているだけだと思っていました。
なので、その時はたいして気にせず練習に集中していましたけど、そういうことではないんですよね。
以前書いたブログ「トークセンの振り方」の中にも書いたのですが、
タイマッサージにも言えることですが、こちらの緊張や固さは相手にも伝わってしまうんですよね。相手にリラックスしてもらいたかったら、こちらも肩に力の入りすぎない無理のない施術を心がけるのがいいと思います。
ということなんですよね。
眉間にシワよせて怖い顔してたら、相手がリラックスできるような柔らかい癒やしのマッサージなんてできないですからね。タイマッサージの良さが半減です。
もちろん相手の身体に集中してまじめにしっかり施術をするのは大事なことなんですけど、今触れている手元ばかりに集中しすぎていたら、相手のちょっとした表情や仕草を見逃してしまったりすることにつながります。
相手の身体に集中しているつもりだったのに、その筋肉の一部分にのみ集中していただけというか。「木を見て森を見ず」ですね。
集中は大事ですけど、視野が狭くなる欠点もあります。今触れている筋肉も含め、相手の身体全体に意識を向けるのはとても大切なことです。
そのためには、怖い顔して一点集中ではなく、適度な緊張感を保ちつつも、リラックスしてゆったり気持ちよく施術するのが、タイマッサージとしては理想的なかたちなのかなと思います。
とはいえ、僕もいまだにお客様の不調箇所に集中しすぎて、眉間にシワが寄って奥歯を噛み締めながら呼吸も忘れて施術してしまうことも多いんですよね。
ふとそんな自分に気づいた時、タイ人の先生の少しからかうような笑顔で言われた「スマイル!」という一言を思い出し、肩の力を抜いて深く呼吸しながら施術するようにしています。
タイは微笑みの国ですからね。笑顔は大事です。
…と、ここまで書いてきましたが、あのときの先生がそう考えていたかは分かりません。
というより、むしろ単純にからかってただけの可能性のほうが高いです笑
でも、僕にとって必要な気づきを与えてくれたことには変わりないので感謝しています。
いつでもフラットに、穏やかな優しい気持で施術できるように普段から心がけていいきたいですね。
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